予告していましたとおり、私の11月は芸文センター月間です。
もう3回も行きました。。。
その1:
佐渡さん指揮によるベルリン交響楽団の演奏会。
ベートーベン:「レオノーレ」序曲 第3番
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第23番
(ピアノは エフゲニ・ボジャノフさん)
チャイコフスキー:交響曲第5番
PAC定演の3倍のお値段でございます。
そして・・3倍の価値は充分にありました。
PACは若いし、寄せ集めだし、一人ひとりの技術は高いけどアンサンブルはイマイチ。。という意見があります。
そりゃそうでしょう。
オケのシステム上、熟成させることはできないもんね。
(コアメンバーは入団時35歳以下で在籍は最長3年)
「それはそれで良い。上手になっていくプロセスを見守り、巣立っていくのを見送るのが嬉しい」というのがPACの客です。
それにこの条件を考えたらじゅうぶん良い音を出していると思う。
(他のオケをほとんど聴いたことがないクラシック初心者の私が言っても説得力ないですが。。)
そして。そんな初心者の私が聞いてもね。
・・・ 一目(耳)瞭然で別格 
それぞれの音のクオリティが高い。
弦楽器は大人数でひとつの音を出すので、どうしたって重なって聞こえるのに、集中している場面では、ひとつの音に聞こえる。ひとりで弾いてるように。
これは、参った、驚いた。
ふつうの気さくな場面では、やっぱり人数分な感じに聞こえるんだけどね。
私の大好きな木管・金管が美しい~~~。
そして、今回、とっても気になったのは、これまであまり注目したことがなかった、第2バイオリンとビオラでした。
私、PAC定演は上手のバルコニー席に陣取っているのですが、今回はピアノコンチェルトだったので、下手側のバルコニーを選んだのです。だから、第1は横顔で、第2とビオラの顔や手元がよく見えた、ということも手伝っていたのでしょうが。
それにしたって。。
第2バイオリン、1列目は若い奏者だったんですけどね、後ろのほうの席に、結構、年配の男性が3人いたの。
オケ全体を見渡しても、いちばん年上かしら?って感じ。
たいへんたいへん失礼ながら、第2バイオリンって、もぉ思い切り地味だし、第2の人は第1を目指して頑張ってるんだという思いこみがあったのですが。。(恥)
このベテラン第2バイオリン奏者さんは身体全体をつかって雄弁に、時に情熱的に弾いていた。
すごく。格好ヨカッタ。
そこから、オケを土台から支える熱さが・・炎のような熱さではなく、遠赤外線のような身体の芯に来るような熱さが伝わってくるような。。。
・・ああ。そうか。良いオケは、第2バイオリンが巧いんだ。
第1バイオリンは、瞬発力、腕力が要るから、若い子が多いんだ。
(もう全員が「愛しのクリス君」みたいにノリノリで弾いてました。うわぁ、濃いぃ。。と思った。w)
第2バイオリンは、持久力だったり、忍耐力だったりするんだ。
経験と落ち着きが必要なんだ。
これは、若い奏者が入れ替わっていくPACでは、望めない巧さだ。。。
と判ったのでした。
ピアノコンチェルト、今年1月にボジャノフさんが定演で弾いたときは、上手バルコニーですから、顔と足しか見えなかったのですが、手元が見えて、、むっちゃ面白かった。
なんだか、大好きなゲームをしている子どもみたいだった。
もちろん音楽としても、堪能です。
正味は演奏時間、1時間半くらいかなぁ、まったく飽きることが無く、ずーっとハイテンションで聴いてました。
もちろん(?)母と行ったのですが、
「1年に1回くらいは、お高いオケを聴きに来よう!」という話になりました(笑)
佐渡さんが指揮だから楽しい面もぜったいにあったので(すっかり身内気分なんで)、同様の企画を狙いましょう。
(PACを振る時の佐渡さんは、ちょっと先生っぽいので、今回はえらく楽しそうに見えましたわ)
さて、芸文に行った その2:
PACのメンバーによる室内オーケストラ
指揮・オーボエ に ハンスイェルク:シェレベルガーさん
モーツァルト:セレナード第12番 (木管アンサンブル)
モーツァルト:交響曲 第25番
シューベルト:交響曲 第4番「悲劇的」
オトナのオケを聴いた直ぐ後に、PACの、こじんまりした編成。
(ほとんどがコアメンバーで、お兄さんお姉さんのエキストラがホルンに2名のみ)
ギャップが激しいかな、と、少々心配しましたが、楽しかったです。
モーツァルトの25番って、「のだめ(ドラマ)」で緊迫したときのBGMに使われてたアノ曲だったのね。(無知なので始まってから喜ぶ。。汗)
ドラマのBGMの音源より溜めがキツい感じの演奏で、ドキドキした。
オケの楽器って、奏者がアクション起こしてから音が鳴るまでに微妙なタイムラグがあると思うんだが、その遅れる感じが、切迫感を強調してるんかな。
おもしろいなー。
ところで、室内オケの時にもらったPACの11月号のパンフレットのコラムが、次のようなフレーズで始まっていた。(無断転載ごめんなさい)
「『内声好き(または内声マニア)』と自称する人たちがいる。『内声』とは和音の最高音と最低音の間の音のことだが、『内声好き』と言えば大概は、第2ヴァイオリンとヴィオラを偏愛するリスナーやアマチュア奏者のことを言う。この2パートが他パートとぜんぜん違う動きをしたり、鬼のように刻んだりすると狂喜するのが特徴」
このコラムを読む3日前に、まさに内声マニアの門をくぐった私。なぁんてタイムリー。
すっかりマニア気分で、内声パートに注目して聴いてました。
「鬼のように」というのは無かったけど、刻む場面、違う動きの場面、確かに面白い。音色としては目だたないパートを、作曲者が、何らかの意図をもって動かしてるんだものね。
というわけで、次にオケのチケットをとるときは、下手側の席にしよう。来シーズンの指定席も下手側で検討中です。(って、今シーズン、始まったばかりやで。。)
今月の芸文、 その3 の話は、また後日。
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